住宅の品質確保

Q6.住宅のどのようなことを評価・表示するのですか

Answer

必須の評価・表示項目が8項目、選択する評価・表示項目が1項目です。

必須の評価・表示事項(8項目)
1.構造の安定に関すること
地震や風等の力が加わった時の建物全体のつよさを6つの性能で表示します。
1) 耐震等級(倒壊のしにくさ) 等級(3,2,1)
2) 耐震等級(損傷のしにくさ) 等級(3,2,1)
3) 耐風等級 (倒壊・損傷のしにくさ) 等級(2,1)
4) 耐積雪等級(多雪区域のみ) 等級(2,1)
5) 地盤又は杭の許容支持力等及びその設定方法 明示
6) 基礎の構造方法及び形式等 明示

2.火災時の安全に関すること
火災の早期発見のしやすさ、避難のしやすさや建物のもえにくさを、一戸建ての場合は4つ、共同住宅の場合は6つの性能で表示します。
1) 感知警報装置設置等級 等級(4,3,2,1)
2) 避難安全対策(共同住宅) 等級(3,2,1)
3) 脱出対策(3階建て又は共同住宅) 有・無
4) 耐火等級(開口部) 等級(3,2,1)
5) 耐火等級(開口部以外) 等級(4,3,2,1)
6) 耐火等級(住戸間の界壁及び界床) 等級(4,3,2,1)

3.劣化の軽減に関すること
建物の劣化(木材の腐朽等、鉄骨や鉄筋のさび)のしにくさを1つの性能で表示します。
1) 劣化対策等級(木造の場合)
[イ]外壁の軸組等の防腐防蟻の基準
[ロ]土台の防腐防蟻の基準
[ハ]浴室・脱衣室の防水の基準
[ニ]地盤の防蟻の基準
[ホ]基礎の高さの基準
[ヘ]床下の防湿・換気の基準
[ト]小屋裏の換気の基準
[チ]構造材等(建築基準法)の基準
等級(3,2,1)

4.維持管理への配慮に関すること
給排水管とガス管の日常における点検・清掃・補修のしやすさを、一戸建ての場合は1つ、共同住宅の場合は2つの性能で表示します。
1) 維持管理対策等級
[イ]配管方法の基準
[ロ]地中埋設管の基準
[ハ]排水管の清掃のための措置の基準
[ニ]配管点検口の設置の基準
(共同住宅の場合は、専用部分と共用部分で表示されます。)
等級(3,2,1)

5.温熱環境に関すること
暖冷房時の省エネルギーの程度を1つの性能で表示します。
1) 省エネルギー対策等級
[イ]断熱構造とする部分の基準
[ロ]躯体の断熱性能の基準
[ハ]開口部の断熱性能の基準
等級(4,3,2,1)

6.空気環境に関すること
内装材のホルムアルデヒド放散量の少なさ及び換気措置等を3つの性能で表示します。
1) ホルムアルデヒド対策 等級(4,3,2,1)
2) 全般換気(住宅全体の換気) 有・無
3) 局所換気(台所・浴室・便所の換気) 有・無

7.光・視環境に関すること
日照や採光を得る開口部面積の多さを2つの性能で表示します。
1) 単純開口率 %表示
2) 方位別開口比 %表示

8.高齢者等への配慮に関すること
バリアフリーの程度を一戸建ての場合は1つ、共同住宅の場合は2つの性能で表示します。
1) 高齢者等配慮対策等級
[イ]部屋の配置の基準
[ロ]段差の解消の基準
[ハ]階段の安全性の基準
[ニ]手摺りの設置の基準
[ホ]通路・出入口の幅員の基準
[ヘ]寝室・便所・浴室の基準
(共同住宅の場合は、専用部分と共用部分で表示されます。)
等級(5,4,3,2,1)


選択評価項目(1項目)
1.音環境に関すること
遮音の程度を一戸建ての場合は1つ、共同住宅の場合は4つの性能で表示します。
1) 重量床衝撃音の基準 等級(5,4,3,2,1)
2) 軽量床衝撃音の基準 等級(5,4,3,2,1)
3) 透過損失の基準(界壁) 等級(4,3,2,1)
4) 透過損失の基準(外壁開口部) 等級(3,2,1)