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村山地域
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位置・地形等
村山地域は、山形市、寒河江市、上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市の7市と山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町の7町からなる。
本県内陸部の中心に位置し、中央には最上川が流れ村山盆地を形成している。また、東は奥羽山脈を介し宮城県と接し、西には出羽丘陵があり、北は最上地域、南は置賜地域と接している。
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気候・気象
村山地域は、内陸地方の中心にあり、気温の日較差が大きい盆地気候となっている。1961〜1990年の平年値は平均気温が11.2℃、最高気温が40.8℃、最低気温が-20.0℃、年間降水量は1,126.3mmとなっている。平成11年の最深積雪は山形市で35cm、尾花沢市で106cm、左沢で71cm、大井沢で187cmと地域により積雪深に違いがある。
(資料:日本気象協会山形支部「山形気象月報」) |
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人口・世帯数等
村山地域の総人口は平成12年(国勢調査速報値)、581,445人で、県全体に占める割合は46.7%である。人口は増加傾向にあり、市町をみると、増加しているのは天童市の4.3%、東根市の3.7%、中山町の1.5%、寒河江市の1.3%、山辺町の1.0%、山形市の0.3%であるが、他の市町は減少傾向にあり、最も減少しているのは西川町の-9.2%である。
世帯数は平成12年(国勢調査速報)、179,776世帯で、県全体に占める割合は47.7%である。世帯数は増加傾向にあり、市町をみると、最も増加しているのは東根市の11.0%である。
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昭和55年 |
昭和60年 |
平成2年 |
平成7年 |
平成12年 |
人口 |
557,759 |
570,443 |
574,451 |
580,997 |
581,445 |
世帯数 |
145,914 |
152,136 |
158,178 |
169,952 |
179,776 |
1世帯当り人員 |
3.82 |
3.75 |
3.63 |
3.42 |
3.23 |
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年少人口 |
生産年齢人口 |
老年人口 |
高齢化率 |
年齢3区分別人口(H7) |
95,765 |
374,820 |
110,127 |
19.0% |
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昭和60年 |
平成2年 |
平成7年 |
対全世帯比(H7) |
高齢者を含む世帯 |
54,606 |
63,279 |
73,960 |
43.5% |
高齢単身世帯 |
2,658 |
4,160 |
6,012 |
3.5% |
高齢者夫婦世帯 |
4,462 |
6,902 |
10,226 |
6.0% |
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土地利用
平成11年現在、村山地域261,914haのうち、都市的土地利用(道路、宅地、その他)が42,274haで16.1%を占めている。最も多いのは森林の173,577haで66.3%を占めている。また、宅地のなかで住宅用地の占める割合は57.9%(住宅用地:6,719ha)となっている。
(資料:県地域計画課)
総面積(ha) |
農用地 |
森林 |
原野 |
水面・河川・水路 |
道路 |
宅地 |
その他 |
261,914 |
38,617 |
173,577 |
67 |
7,379 |
7,984 |
11,609 |
22,681 |
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山形県新総合発展計画基本構想:将来ビジョン
村山地域は、産業、研究開発機能、文化、芸術等の集積をいかし、本県の中核的都市圏域として、新しい知識を創造する頭脳的役割を果たしていく。国の内外に評価される高次な都市機能の整備を進め、その魅力を高めていく。また、交通ネットワークの充実を図り、県内全域でその機能を享受できるようにするとともに、他の地域との交流・連携を促進していく。
都市周辺に広がる農山村地域は、交通網の整備により多様で高次な都市機能を自由に利活用できるとともに、心やすらぐ自然環境、ゆとりある居住空間を有しており、豊かな自然から快適な都市機能まで、幅広い選択が可能な生活空間として整備を進める。 |
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各生活圏域における住宅政策
共通する政策は、「良好な住宅地の供給」、「公営住宅の整備」、「民間住宅の建設促進」、「高齢者に配慮した住宅整備の促進」などである。
村山地域で特徴的な政策としては「特定優良賃貸住宅などの都心型住宅の形成促進、山形ニュータウンの整備推進:山形市」、「花と緑にあふれる居住環境の創造:寒河江市」、「ふるさとマイホームの推進:村山市」、「持ち家取得の促進:中山町」「河北ならではの住宅づくり:河北町」、「美しいまちづくりの奨励:西川町」、「若者世帯・高齢者の公共住宅づくり:大江町」などがある。
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各市町村の長期総合計画における将来像
長期総合計画の将来像は以下の通りであり、特徴としては自然、人、文化というキーワードが多く使われている。
山形市 |
「人いきいき、豊かさ実感都市」 |
寒河江市 |
「自然と環境に調和する、美しい交流拠点都市」 |
上山市 |
「人・自然 共に生きる 快適創造交流都市」 |
村山市 |
「心ゆたかな故里」 |
天童市 |
「人輝き誇りと生きがいのもてるまち」 |
東根市 |
「快適空間−やすらぎと交流のまち」 |
尾花沢市 |
「人と自然がおりなすふれあいの里」 |
山辺町 |
「自然にやさしいいきいきタウン」 |
中山町 |
「人、自然、文化を大事にし、やさしさとふれあいのある町」 |
河北町 |
「雛とべに花の里−歴史と文化の薫るまち」 |
西川町 |
「幸福の追求」 |
朝日町 |
「ほっとできる自然環境 感動のある歴史や文化 誇りにできる知恵と技 みんなが主人公 にっぽんの新しいふるさと」 |
大江町 |
「人と自然が輝く旬のまち」 |
大石田町 |
「水と緑と文化の町」 |
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住宅の動向
平成11年の着工新設住宅をみると、村山地域で5,059戸あり、うち2,712戸が持家住宅となっている。また、住宅の規模をみると、1住宅当たり延べ面積が持家では167.43m2であるのに対し、借家は51.78m2となっている。持家と借家で格差が生じている。
高齢者対策をみると、持家では38.8%で手すりの設置が行われている。高齢者対応設備がない住宅は39.1%となっている。また、借家では87.2%の住宅で高齢者対応設備がない。
平成6年以降に入居した世帯の従前の居住地を見ると、自市町村内に居住していた世帯のうち37.0%が持家に移り住んでいる。また、4.9%は公営の借家に移り住んでいる。県内他市町村に居住していた世帯では25.6%が持家に移り住んでいる。他県に居住していた世帯では持家に移り住んだのは6.7%しかおらず、大半が民営借家や給与住宅に移り住んでいる。
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総数 |
持
家 |
借
家 |
給与住宅 |
分譲住宅 |
新設戸数(H11) |
5,059 |
2,712 |
1,753 |
50 |
544 |
住宅戸数(H10) |
172,140 |
113,690 |
45,210 |
− |
− |
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1住宅当たり
居住室数 |
1住宅当たり
居住室の畳数 |
1住宅当たり
延べ面積(m2) |
総 数 |
5.83 |
40.96 |
133.21 |
持 家 |
7.06 |
50.17 |
167.43 |
借 家 |
2.94 |
18.39 |
51.78 |
公営の借家 |
3.27 |
18.38 |
55.57 |
公団・公社の借家 |
2.75 |
13.13 |
40.00 |
民営借家(木造・設備専用) |
3.12 |
19.16 |
55.58 |
民営借家(木造・設備共用) |
1.10 |
7.09 |
17.50 |
民営借家 (非木造・設備専用) |
2.30 |
15.36 |
40.03 |
民営借家 (非木造・設備共用) |
- |
- |
- |
給与住宅 |
3.57 |
23.13 |
63.33 |
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手すりがある |
車椅子通行可能な廊下 |
段差のない屋内 |
高齢者対応設備なし |
総 数 |
51,380 |
22,600 |
14,200 |
88,250(51.3%) |
持 家 |
44,100 |
19,910 |
11,420 |
44,460(39.1%) |
借 家 |
2,520 |
620 |
1,830 |
39,440(87.2%) |
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平成6年以降に現住居に入居した普通世帯の従前の居住地 |
従前:自市町村内 |
従前:県内他市町村 |
従前:他県 |
総 数 |
19,010 |
9,390 |
10,380 |
持 家 |
7,040 |
2,400 |
700 |
借 家 |
11,890 |
6,970 |
9,680 |
公営の借家 |
940 |
170 |
90 |
民営借家 |
10,160 |
5,910 |
7,240 |
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持
家 |
借
家 |
公営の借家 |
民営借家 |
最低居住水準達成率 |
99.6% |
93.6% |
85.8% |
93.8% |
誘導居住水準達成率 |
64.1% |
33.3% |
17.5% |
31.6% |
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借家から持家 |
借家から借家 |
住宅の住み替え動向 |
33.0% |
67.0% |
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